健康情報コラム|vol.13 食べること、身体を動かすことが好きで、栄養士に

はじめまして!

管理栄養士の成島真理(なりしま まり)です。

専門学校を卒業し、給食会社やフィットネスクラブに勤めたのち、現在は個人事業主として学校や婦人科クリニック、食品会社などで活動しています。

慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアムには、女性の健康・プレコンセプションケアへの関心をきっかけに、2022年10月から参加しています。(TeamROSE・TeamEIYOに所属)

【食べること、身体を動かすことが好きで、栄養士になりました。】

小学生から陸上競技を始め、日々の練習に励んでいた高校時代のある日、思うように走れなくなった時期がありました。最初は「今日はちょっと調子が悪いだけ」と思っていたのですが、少し続いたために病院を受診すると、「貧血」とのこと。

お医者さんからは、食生活を見直すように言われ、「食事は量だけでなく、質も大事」ということを、身をもって知りました。(当時の食生活は、1日3食に加え、登校後は新発売のスイーツを、休み時間にはお菓子、昼食とは別に購買で買ったパン、部活後にも何かしら食べるなど、とにかく食欲旺盛でした・・・。)

思うように走れない期間は、自分にとってとても長く、日常生活に支障はなかったからこそ、「走れない」ことが悔しく、もどかしく日々でした。そして、無知だった自分の経験を無駄にしないように、もともと食べることが好きだったこともあり、栄養士を目指すことにしました。

栄養士として働きはじめると、仕事や周囲の環境から「女性の健康」に興味を持つようになり、何かできないかと考え、周囲にも話していました。そして、健康情報コンソーシアム「TeamROSE(女性の健康の研究と啓発チーム)」を友人に教えてもらい、参加を希望しました。

健康情報コンソーシアムでのこれまでの活動内容は、2022年12月開催されたシンポジウムにて、「看護師・管理栄養士カウンセリングにおける、若年女性のプレコンセプションケアに関するニーズの検討」と題したポスター発表を行い、翌年11月に渋谷区主催で行われたソーシャルイノベーションの祭典「SOCIAL INNOVATION WEEK 2023」では、働く女性の栄養カウンセリングを行いました。

 

 

 

栄養カウンセリングでは、「忙しい毎日の食事準備」に関するお悩みに対して、その方にとってのよりよい食生活を一緒に考えました。みなさんのお話を伺っていると、各家庭での「食事」の存在意義や優先順位が異なり、個人・家庭にあわせた食生活を提案する難しさを改めて感じました。

健康の三本柱の1つである「食事(栄養)」は、楽しさやおいしさも重要だと思っています。しかし、健康でなければ、やりたいことが思うようにできない、日常生活に支障をきたすこともあります。特に、妊娠を考える若年女性、カップルにおいては、本人の健康状態が将来のこどもの健康状態にも影響します。

管理栄養士として、ひとりでも多くの方のおいしい・楽しい食事に加えて、健康のために「やってみよう」、「できそう」と思える、行動変容につながるような活動をしていきたいです。