皆さん、初めまして。Team PLATINUMの幹事会員を務めている株式会社白寿生科学研究所の黒井俊哉です。今回のコラムでは、2023年11月22日に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで開催した”脳とカラダのイキイキ PLATINUM Lab in 慶應SFC”についてご紹介をします。
まず、TeamPLATINUMの活動について簡単に紹介をします。当チームは超高齢社会を考えるチームです。「超高齢社会」という言葉に対して一般的に抱くネガティブな印象に対抗し、人生100年時代においても一人ひとりが夢や目標、希望を抱き続けられる社会を目指しています。これまでには、イキイキとした生活を支援するための健康・食育セミナーを実施してきましたが、今回は湘南藤沢キャンパス内でのキャンパス&ウォーキングツアーを企画しました。
2023年の秋・冬は全国的に高温でした。当日も11月下旬とは思えない暖かい天気に恵まれ、晴天の下の開催となりました。参加者は25名で、藤沢市在住者を中心に、茅ヶ崎市からも複数の方が参加されました。参加者の年齢層は主に70・80代の方々でした。
大学内は広いので、湘南藤沢キャンパス内のバス停で9時50分に集合しました。湘南台駅から湘南藤沢キャンパス間のバスの一部は、連節バス「ツインライナー」が運行しています。私も当日は運良くこのツインライナーに乗車できたのですが、そのバスの中にイベント参加者の方がいらっしゃいました。バス降車後、その参加者の方とお話したのですが、「こんなバス初めて乗りました!」と興奮気味にお話をされていました。年齢を重ねても初めての経験は大切ですね。
バス停に集合後、イベントを開催する教室まで皆さんと一緒に移動しました。湘南藤沢キャンパスに訪れたことがある方ならご存知かもしれませんが、各教室に行くには緩やかな階段を上らなければなりません。このような階段昇降は、下半身の筋力維持にはとても重要な生活習慣です。
さて、前置きが長くなりましたが、いよいよイベントの開催です。会の冒頭に、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任助教の丸井朱里先生より本コンソーシアムの活動について説明を頂いたあと、キャンパス内の広場にてラジオ体操を行いました。なんと、このラジオ体操の講師は、全国ラジオ体操連盟理事・指導委員である藤元直美先生です!!ラジオ体操は誰もが一度はやったことがある運動だと思います。NPO法人全国ラジオ体操連盟によると、ラジオ体操を週5日以上かつ3年以上実践している方は、体内年齢は実年齢より10歳~20歳若く、骨密度などの数値も良好であること、また、血管年齢や体力年齢も実年齢より若いことが明らかになっているようです。正しい方法で運動を行うことはとても重要ですよね。皆さんも健康維持のために、ラジオ体操を取り入れるのはいかがでしょうか?
その後、黒井による「脳がイキイキするお話」と題し、フレイルについてお話をさせて頂きました。私は全国各地でフレイル・認知症予防の講話をする機会が多いですが、”フレイル”という言葉は一度は聞いたことがあるけど、詳しくは理解していない方がまだまだ多い印象を受けます。また、今回のイベントのように、新しい場所に行ったり、新しいことを知るという習慣がフレイル予防にはとても重要なことをお話させて頂きました。
最後に、キャンパス内でウォーキングツアーを実施しました。藤元先生の監修のもと、湘南藤沢キャンパス内のウォーキングマップを作成し、2つのコースに分かれて実施しました。繰り返しになりますが、天候に本当に恵まれた中でのウォーキングとなりました。大学生憩いの場「鴨池」や福沢諭吉先生の銅像など、湘南藤沢キャンパス内の名所を巡り、参加者の方々はスマートフォンで写真を撮影されていました。ウォーキングのゴール地点では、日都産業株式会社様にご協力いただき、公園遊具の体験ブースを設置しました。最近は公園内に運動できる遊具の設置が進んでいますね。今回は3つの遊具を設置し、日都産業株式会社の小林先生から正しい使い方などをレクチャーいただきました。
そして、イベント最後に、2023年11月に生協内にオープンした学生さん主体で運営されているcafe endoresの挽き立てコーヒーをご提供しました。たっぷりカラダを動かし頂いたあとのコーヒーは格別でした!!参加者の皆さんからは「楽しかった!」という声をたくさん頂きました。
今後は、慶應義塾大学の日吉や三田キャンパスでも同様なイベントを企画していきたいと思っています!!