2023年度 第3回 健康情報コンソーシアム勉強会 開催の報告

今回のテーマは「地域コミュニティにおける高齢者の身体活動促進のための取り組み」でした。会員様を中心に、17名の方に御参加いただきました。

 

勉強会では、慶應義塾大学スポーツ医学研究センター・大学院健康マネジメント研究科 准教授の小熊祐子先生に「地域コミュニティにおける高齢者の身体活動促進のための取り組み」というタイトルでご講演いただきました。 ご講演の中では、2013年度より藤沢市と連携して取り組まれている、”ふじさわプラステン”プロジェクトについて、その具体的な取り組み内容や、プロジェクトの効果などについて、詳細なお話しがございました。

参加者からは、「効果的なコミュニティ形成におけるデジタル機器活用の具体的な事例」や「この10年間で高齢者にどのような意識の変化があったか」など質問や意見などが挙がりました。

 

健康情報コンソーシアムでは、高齢者の健康をテーマにTeamPLATINUM(代表(幹事会員);株式会社白寿生科学研究所)が中心となって活動しております。

次回の勉強会は、TeamPLATINUMが主催で、11月に予定しております。会員の皆様のご参加をお待ちしております。


健康情報コラム|vol.8 「文化芸術活動の継続と課題」

【健康情報コラム】 健康情報コラムは、慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアムに所属する専門家などが、健康・医療に関する最新情報や健康改善に向けた対策を毎月コラムとしてご紹介します。

【文化芸術活動の継続と課題】

2020 年2 ⽉末の⽂化イベント⾃粛要請に加え、緊急事態宣⾔による不要不急の⾏動回避の波及により⼈々の意識の中に「楽しむ」ということに不安を感じる考えが芽⽣え、⽂化芸術・ライブエンターテイメントからの⾜を遠ざけていきました。2021 年に⼊っても状況に⼤きな回復はなく、政府の慢性的な要請に対し、⼈々の意識の中に「無関⼼」が蔓延る実態が⾒てわかります。

この⽂化芸術活動の停滞という病を治療するには、どうしたらよいのでしょうか。⼈は、病を治すためにお医者様に相談し、治療と薬を処⽅してもらいます。しかし現在コロナ禍におけるウイルスへの治療薬は未だ研究中ですね。この治療薬がない限り、世界の活動は平常になりません。治療には、数年かかるのではないでしょうか。その薬による治療により効果が出る頃には、⼈々の意識の中に「楽しむ」という⾏動が以前のように湧き上がるのでしょうか。SNS が急加速する中でコミュニケーションの形が変化し、⼈と⼈が直接対⾯で分かり合う事やスキンシップにより親近感を感じる⼼もなくなってしまうかもしれません。

これが今後世の中にまん延する「後遺症」になってしまうかもしれません。もちろんコロナ感染症の終息が第⼀優先だと考えておりますが、ライブエンターテイメント業界の治療も我々にとっては、重要になります。体⼒のなくなった業界への治療は、どの分野の病院を頼ればよいのでしょうか。業界不振の病の進⾏は早く、内科・外科及び神経に関する治療⽤域まで広がっているかもしれません。

⼿当てが必要なエンタメ業界の現状は、設営に関係する各セクションからの離職が甚だしく、たとえ世の中の治癒が終わった後も、⻑いリハビリテーションが必要になると思われます。それは、⼈⼿不⾜という病です。暗い内容ばかりですが、現実から⽬を離してはいけません。毎⽇少しの「兆し」を求めて、⾃分の気持ちを落ち着かせています。

⼈々の⼼を動かす⽇々は、いつ頃やってくるのでしょう。希望をもって⼀⽇⼀⽇を後悔しない様に継続して歩んでいきます。

#楽しむ#無関心#後遺症#治療#エンタメ

 

○『ステージ再開!スタッフ応援プロジェクト』|特設サイト

https://www.keiosfchic-covid19hero-project.com/concert

○『ステージ再開!スタッフ応援プロジェクト』企画・制作|感染対策教育ツール

◆コロナ禍のコンサートにおける基本的な感染対策(簡易マニュアル)

https://drive.google.com/file/d/1QC0zn7yGcfzcl5amcb80yjHYXbyay-_Q/view

◆「新型コロナウイルス感染症の基礎知識」(動画)

https://youtu.be/1ZEaxqhoFNg

◆「楽屋・控え室」「リハーサル中」で気をつけること(動画)

https://youtu.be/VqXWKRQhHuk

◆「仕込み/バラし」「ステージ周り」「オモテ周り」で気をつけること(動画)https://youtu.be/FRfydUz96lU

◆「出演者」「演出」にお願い・質疑応答・消毒アルコールについて(動画)

https://youtu.be/h4YHzpaptHI

 

 

▼コラム筆者プロフィール 

柿嵜伸一(かきざき しんいち) NPO 法人日本舞台技術安全 事務局長。慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム 幹事会員メンバー。

			

健康情報コラム|vol.1|新型コロナと医療・健康コミュニケーション

【健康情報コラム】
健康情報コラムは、慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアムに所属する専門家などが、健康・医療に関する最新情報や健康改善に向けた対策を毎月コラムとしてご紹介します。

<#キミはどっち「1時間に平均23回」篇>

【医療コミュニケーションの難しさ】

あなたは健康に関するデマや誤情報を見たことはありませんか? 健康に関するトピックは、医療や福祉関係のお仕事をされている方だけでなく、一般の方、特に子を持つ保護者や高齢な方ほど関心が高くなります。しかし、前者と後者の間ではもっている知識の質と量が違います。デマや誤情報にダマされないよう、できるだけ分かりやすさと正確さを兼ね備えた情報の発信を心がけている方がいる傍ら、健康や医療の誤った理解もまた増えています。 特に2020年以降、猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症では、正しい情報をできるだけ多くの人に伝えることの難しさが表面化しました。情報が若者に届いていなかったり、SNSでデマが拡散したり、外出自粛を呼びかけても次第に協力者が減ってしまったりということが散見され、ウイルスの脅威に対して一丸となって立ち向かえない状況に苛立ちやモヤモヤした気持ちを抱いている方も多いことでしょう。

【小さな改善が、大きな効果に】

私は科学コミュニケーターとして、慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム※1 の新型コロナウイルス予防・啓発チーム「みんながヒーロープロジェクト」※2 に協力させていただいています。科学コミュニケーターは科学者と一般市民のコミュニケーションを橋渡しする役割を担います。 橋渡しの例を一つ挙げます。以下の文はどちらの方が分かりやすいですか? 1)感染経路は目鼻口、2)ウイルスは、あなたの手から目鼻口へ。実はどちらも同じ内容です。けれど、2の方が分かりやすいと感じたはずです。「感染」「経路」の言い方を変えただけで、印象が大きく変わります。このキャッチコピーは、チームが制作した啓発ポスターに使われました。私たちは正しい知識を伝える際、内容の正確さに注意を向けがちです。しかし表現を1つ変えるだけで、分かりやすさは大きく変わります。チームは予防や啓発を今後も続けて参ります。ぜひご期待ください。

#キミはどっち「Don’t Touch!」篇

<#キミはどっち、渋谷・原宿の交通広告>

■ポスター #キミはどっち :https://bit.ly/38n5WwI

■メイキング動画:#キミはどっち :https://youtu.be/lBI6sHo-B9Y

■「目鼻口は感染経路。#キミはどっち」CM30秒篇:https://youtu.be/vsm-fxDwMh0

 

■「目鼻口は感染経路。#キミはどっち」:日本テレビ「news zero」取り組みの紹介

 

▼コラム 筆者プロフィール

漆畑 文哉(うるしばた  ふみや) 科学エデュケーター/科学コミュニケーター 小中学校・高等学校の理科教員、日本科学未来館 科学コミュニケーターを経て、現在フリーで活動中。神奈川工科大学教職教育センター非常勤講師、静岡大学情報学部学術研究員。慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム 個人会員メンバー。|note(https://note.com/uru__/

 

■ハッシュタグ #新型コロナウイルス #医療  #健康  #誤解  #誤情報 #健康情報コンソーシアム

#キミはどっち

 

<注釈>

※1:慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム(https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/consortium/health-info/)とは 産官学連携による健康情報の創成を目的として、人の生活をより豊かで健康にする社会構築のために、健康情報獲得技術や健康情報サービス等の研究を進行し、健康情報の力を活用した未来社会を目指している。

※2:「みんながヒーロー プロジェクト(https://www.keiosfchic-covid19hero-project.com)」は、医学・環境情報学など、有志の研究者・専門家・クリエーター・学生らと協働で、新型コロナウイルス感染症予防・感染拡大防止のためのデジタルコンテンツを制作。主にオンラインを通じて世代別・段階的に情報発信している有志プロジェクトチーム。

※3:10-20代の若者を対象とした新型コロナ感染症啓発活動。若者が関心のある「メイク」「アート」を通じて感染症の基礎知識やウイルスについて学ぶ機会を提供するために、各専門医師の指導・監修のもと、健康と情報科学の研究者やクリエイター、若者らと共に啓発ツールを企画・開発した。 学生達が開発する「感染症教育シリアスゲーム」は9月リリース予定。