健康情報コラム|vol.8 「文化芸術活動の継続と課題」
【健康情報コラム】 健康情報コラムは、慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアムに所属する専門家などが、健康・医療に関する最新情報や健康改善に向けた対策を毎月コラムとしてご紹介します。
【文化芸術活動の継続と課題】
2020 年2 ⽉末の⽂化イベント⾃粛要請に加え、緊急事態宣⾔による不要不急の⾏動回避の波及により⼈々の意識の中に「楽しむ」ということに不安を感じる考えが芽⽣え、⽂化芸術・ライブエンターテイメントからの⾜を遠ざけていきました。2021 年に⼊っても状況に⼤きな回復はなく、政府の慢性的な要請に対し、⼈々の意識の中に「無関⼼」が蔓延る実態が⾒てわかります。
この⽂化芸術活動の停滞という病を治療するには、どうしたらよいのでしょうか。⼈は、病を治すためにお医者様に相談し、治療と薬を処⽅してもらいます。しかし現在コロナ禍におけるウイルスへの治療薬は未だ研究中ですね。この治療薬がない限り、世界の活動は平常になりません。治療には、数年かかるのではないでしょうか。その薬による治療により効果が出る頃には、⼈々の意識の中に「楽しむ」という⾏動が以前のように湧き上がるのでしょうか。SNS が急加速する中でコミュニケーションの形が変化し、⼈と⼈が直接対⾯で分かり合う事やスキンシップにより親近感を感じる⼼もなくなってしまうかもしれません。
これが今後世の中にまん延する「後遺症」になってしまうかもしれません。もちろんコロナ感染症の終息が第⼀優先だと考えておりますが、ライブエンターテイメント業界の治療も我々にとっては、重要になります。体⼒のなくなった業界への治療は、どの分野の病院を頼ればよいのでしょうか。業界不振の病の進⾏は早く、内科・外科及び神経に関する治療⽤域まで広がっているかもしれません。
⼿当てが必要なエンタメ業界の現状は、設営に関係する各セクションからの離職が甚だしく、たとえ世の中の治癒が終わった後も、⻑いリハビリテーションが必要になると思われます。それは、⼈⼿不⾜という病です。暗い内容ばかりですが、現実から⽬を離してはいけません。毎⽇少しの「兆し」を求めて、⾃分の気持ちを落ち着かせています。
⼈々の⼼を動かす⽇々は、いつ頃やってくるのでしょう。希望をもって⼀⽇⼀⽇を後悔しない様に継続して歩んでいきます。
#楽しむ#無関心#後遺症#治療#エンタメ
○『ステージ再開!スタッフ応援プロジェクト』|特設サイト
https://www.keiosfchic-covid19hero-project.com/concert
○『ステージ再開!スタッフ応援プロジェクト』企画・制作|感染対策教育ツール
◆コロナ禍のコンサートにおける基本的な感染対策(簡易マニュアル)
https://drive.google.com/file/d/1QC0zn7yGcfzcl5amcb80yjHYXbyay-_Q/view
◆「新型コロナウイルス感染症の基礎知識」(動画)
◆「楽屋・控え室」「リハーサル中」で気をつけること(動画)
◆「仕込み/バラし」「ステージ周り」「オモテ周り」で気をつけること(動画)https://youtu.be/FRfydUz96lU
◆「出演者」「演出」にお願い・質疑応答・消毒アルコールについて(動画)
▼コラム筆者プロフィール
柿嵜伸一(かきざき しんいち) NPO 法人日本舞台技術安全 事務局長。慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム 幹事会員メンバー。